「え、たった1000円で生ハム食べ放題? 絶対赤字でしょ…」 50分間、高級生ハムを食べ放題できる「1000円・超得モーニング」の"正体"

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特にSNSなどで告知をしているわけでもなさそうですが、ビュッフェ再開後初の日曜日ということもあるのか、大賑わいでした。

一般的に朝は飲食店にとっては稼働率が低くなるアイドルタイムです。客足の伸びない時間帯だからこそ、お得なモーニングメニューで、少しでも席を埋めて売り上げにつなげたいというのがセオリーなのですが、品川駅はその真逆で、朝時間こそ人流のピーク。

山手線・新幹線・京急線など6路線が集中する首都圏有数のターミナル駅であり、品川で暮らす人や働く人だけでなく、品川で乗り換える人、ビジネスや観光などで東京に来た人の窓口として、さまざまな人々でごった返す時間帯になります。

バルマルシェコダマのモーニングビュッフェ以外で、こんなてんこ盛りの生ハムを見ることはないでしょう(筆者撮影)

朝時間を使ってブランド認知

そこで「バルマルシェコダマ」の代名詞ともいえるシャルキュトリーを、気軽に体験してもらえるモーニングビュッフェを実施することは、アイドルタイムの穴埋めどころか、株式会社コダマのブランド認知を広めることにつながります。

自社製品のファンを増やし、同店でのランチやディナー利用を促すだけでなく、デパ地下やレストランへの動線にもなる、名刺代わりのサービスなのです。

行く前は「1000円で食べ放題? 絶対、赤字でしょ……」と思うのですが、一度訪れると同店のファンになり、気づけばデパ地下で店を探すようになることでしょう。

今回案内されたのはテラス席。柵の向こう側の品川駅の通路を行き交う何万人の人流を横目に、テラス席で高級生ハムを頬張り、1000円以上の幸せを満喫する朝です。

【もっと読む】都民には馴染みがない?山岡家の「550円・朝ラーメン」に静かに感動した朝。"朝専用"麺とスープのクオリティに驚いた! では、郊外を中心に急成長を続けるラーメンチェーン「山岡家」をモーニング愛好家の大木奈ハル子さんが訪問、その魅力を詳細に解説している。
編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の為替変動、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『マツコの知らない世界』『THE TIME,』(ともにTBS系)、「朝メシまで。」(テレビ朝日系)、『旬感LIVEとれたてっ!』(関西テレビ)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:http://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:http://865.games/
X(旧ツイッター):@tei_nai

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